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芸術の秋におすすめ!美術館デートのメリットとは

こんにちは、わかやまだんなです。

10月に入って朝晩が少し冷えるようになってきました。だんだんと秋が近づいて来ている証拠ですね。 秋といえば食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…様々な「〇〇の秋」がありますが、今回は「芸術の秋」をおすすめしたいと思います。f:id:wakayamadanna:20171009000404j:plain

初めての美術館デート


皆さんは「芸術」と聞いてどんなキーワードが思い浮かびますか?私が思い浮かんだのは「美術館」です。

でも、美術館って、すこし敷居が高いイメージがありませんか?私はそう思っていました。

普段芸術とは無縁の生活をしている私は、絵画良し悪しはもちろん、その楽しみ方もわからない状態。

そんな素人が美術館に行ったところで楽しめる自信はないし、そもそも美術館に行こうという発想すら思い浮かばない人間でした。

そんな私でしたが、当時付き合って間もない彼女(今の奥さん)に美術館に誘われたことがきっかけで、それ以降、時々美術館へ足を運ぶようになりました。

芸術ビギナーにとって美術館は会話のきっかけ


美術館と言えば、静かに鑑賞しなければならないのが基本のマナー。ですが、他のお客さんの邪魔にならないレベルの音量で絵の感想を言い合う程度であれば問題ありません。

先ほども書きましたが、私には美術に関する知識は全くありません。ですので、気の利いた感想や知識を披露することはできません。

そして奥さんも、美術館に行きたがった割には美術に精通しているわけでもなく、私と同じようなレベルです。なので、口から出てくる感想は「きれいな絵だね」とか「不思議な絵だね」とかその程度です。

でもそれでいいんです。二人で思ったことを言い合うことが楽しいし、おもしろいんです。きれいな絵を見て「どこがどう綺麗だと思ったのか」不思議な絵に対して、「どこがどう不思議なのか」といった会話すること。同じ絵を見ているにもかかわらず、自分とは違う視点の感想や意見を聞けることはすごく新鮮です。

第三者の言葉は、自分では気が付かなかった絵の魅力を気づかせてくれるきっかけになります。結果的に絵の魅力が増すように感じました。

美術館デートは相性チェックに最適?


これは後に奥さんから聞いた話です。

奥さんは私と出会う以前からたまに美術館に行っていたそうですが、いつも特定の友人と行っていたそうです。

その友人とは中学生のときからの友達で、感性もぴったり。その友人が美術に精通しているかと言うとそうでもなく、今回の私と同じように、絵を見ながら他愛のない感想を言い合うのが楽しいとのこと。

絵そのものより会話を楽しみたいので、喋りやすいように、敢えて人が少ない平日を狙って行ったりもしていたそうです。

私とデートで行った展示も、当初はいつもの友人と行く約束をしていたのですが、友人の都合が悪くなったので、代打に私が選ばれたとのことでした。

奥さんとしては、「感想を言い合う」ところまでが「美術館に行く」というイベントに含まれるため、一緒に行く人は誰でもいいというわけではなかったそうです。そして、奥さんは「美術館に一緒に行って楽しかったら、今後どこに行っても、何をしても楽しいだろうな」と考えていたそうです。

確かに、自分と感性が合うか合わないかの相性チェックに美術館デートはピッタリかもしれません。この美術館デートで無事「合格」した私は、それからも事ある毎に美術館に連れて行かれることになりました。

これまでに訪れた和歌山から日帰りで行ける美術館


  1. 和歌山県立近代美術館・和歌山県立博物館

    • 和歌山県立近代美術館

      初めて訪れたのは、和歌山県立近代美術館です。当時、訪れた際の展覧会テーマは なつやすみの美術館6「きろく と きおく」。そして、美術館所蔵作品が見れる「コレクション展」。大人510円払えば、両方見ることができるのでお得です。休日の、閉館時間前だったからか、あまり人がいなかったのが良かったのかもしれません。

      「きろく と きおく」はこども向けの展示でしたので、鑑賞のポイントやアドバイスを学芸員さんが示してくれててわかりやすかったです。「コレクション展」にはタイトルや作者等の最低限の情報しか掲示されておらず、逆に見る側の想像力が搔き立てられるようでした。

    • 和歌山県立博物館

      時期はズレますが、和歌山県立博物館にも行きました。最初に訪れた、和歌山県立美術館のお隣です。私達が見に行ったのは「蘆雪溌剌―草堂寺と紀南の至宝―」。京都の画家・長沢蘆雪(ろせつ)が描いたふすま絵とその関連展示でした。

      展示期間中2〜3回程、学芸員による展示の説明が聞ける「ミュージアムトーク」が開催されることを知った私達は、その日に合わせて博物館に訪れました。入館チケット代さえ払えば、無料で展示物の解説が聞けるのでとってもお得です。

      ミュージアムトークで説明してくれる学芸員さんは実際に自分で展示を企画して作り上げているそうです。そのため、作品への愛が人一倍おおきく、気持ちが滲み出た解説となっていました。学芸員さんの愛のある解説により、展示の魅力が最大限に引き出され、鑑賞が更に楽しくなりました。

      それ以降、私たちはできるだけ学芸員トーク開催日時に合わせて行くようになりました。ミュージアムトークは博物館/美術館どちらも行います。トークは大体いつも1時間くらいです。トーク前に先入観を持たず一回りして、そのあとに解説を聞くのも良し、解説を聞いたあとで、もう一周して堪能するのも良し。長い時間楽しめます。

      が、料金は高くても千円ちょっとですので、映画よりも安く経済的に楽しめます。週末でもあまり混んでいないので、出かけたいけど行きたい場所が思いつかない場合はオススメです。

  2. 大阪市立美術館

    別の日に訪れたのは、天王寺動物園の近くにある、大阪市立美術館でした。テレビで「デトロイト美術館展」の特集が放送されており、私自身興味を持ったので、夏休みのお出掛けとして大阪まで行くことにしました。

    料金は1,500円。和歌山県立近代美術館に比べると高いですが、モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ…など、私でも名前を知っている画家の絵が展示されていましたし、本家のデトロイトまで見に行くことを考えれば、むしろ安いものです。

    作品に対する説明書きもありましたが、せっかくだからしっかり鑑賞したいなと、音声ガイドを借りることにしました。値段は520円。説明書きでは知ることが出来ない絵画の魅力を音声で案内してもらえるので理解が深まり、より楽しむことが出来ます。

    また、会場に着くまで知らなかったのですが、特定の日は絵画の写真撮影OK(SNSへのアップもOK)というキャンペーン中でした。私達が訪れた日がちょうど該当日だったので、写真を撮影することができました。

    会場内では人が多かったので、あまり奥さんと会話できませんでしたが、美術館近くのカフェに入り、撮影した写真を見返しながら、どれが印象に残った等の会話を楽しむことができました。

    天王寺動物園のあたりは、最近、きれいに整備されていて、おしゃれなお店もたくさんできているのでデートにもピッタリ。要注目のエリアです。

  3. 大塚国際美術館

    最後に、徳島県の大塚国際美術館を紹介します。この美術館は普通の美術館とは違い、少し特殊です。何が特殊かと言うと、世界の名画を1,000点以上、オリジナルと同じ大きさで、陶板で複製しているというところです。複製なので、写真撮影も自由ですし、一部は触ることも出来ます。

    読売旅行主催のツアーで、和歌山港からフェリーに乗り、徳島港からバスで美術館に行きました。学芸員さんの解説1時間つきでしたが、何せ収蔵品1,000点もあるため、一部しか解説を聞けません。館内は地下3階~2階の5フロア構造。ところどころに教会などの建物が再現されており、その広さや展示物の数の多さに圧巻されます。

    もはや広すぎて、美術館というよりはアトラクションやテーマパークに近い感覚です。「モナリザ」などの有名作品の前には人だかりができますが、運が良ければ絵画に並んで同じポーズをとりツーショット、というようなこともできます。

    よほど時間とお金がなければ、本物の名画を見て回る世界旅行はできないので、一日で見て回ることのできる大塚国際美術館は、とても贅沢な空間だと思います。

    少し遠出となりますが、日帰りでも十分可能なのでお出かけにはピッタリです。

美術館デートのメリットまとめ


まだまだ美術館初心者の私ですが、個人的に感じた、美術館デートのいいところを最後にまとめます。

  • 映画に比べて安い。
  • 同じ絵画を見て感想を言い合えるので会話ネタに困らない。
  • 絵の感想を通して相手の感性や興味を知ることが出来る。
  • 旅行しなくても外国はじめ各地の名画が見られる

いかがでしたか?奥さんは、次にディズニーアート展が見たいと言っています。どうやら奥さんの「美術館デートテスト」を、私は今のところクリアできているようなので、ディズニーアート展にも付いていきたいと思います。